世界一周の新婚旅行で、2026年1月にボストンへ3泊しました。観光に使えたのは実質2日間です。私たちは1日目をボストン美術館と市内、2日目をハーバード大学とMITに分けて回りました。
この記事では、実際に回った順番と、宿泊・入館料などの費用、冬のボストンで感じたことをまとめます。
先に結論|冬のボストン2日間で分かったこと
- 美術館の日と大学の日に分けると回りやすい:1日目はボストン美術館で午後まで過ごしてから市内へ、2日目はハーバードとMITを回りました。
- いちばん良かったのはボストン美術館:教科書で見たことのある絵画がたくさんあり、感動しました。
- 冬はかなり寒い:寒い地域に慣れていないと、冬のボストンはかなり寒く感じます。防寒の準備は必須です。
私たちのボストン日程
| 日付 | 主な行動 | 移動 |
|---|---|---|
| 1月3日 | ドーハから到着(QR743、14:10着)、ホテルへ | Uber |
| 1月4日 | ボストン美術館(午後まで) → Quincy Market → Eataly | 徒歩・Uber |
| 1月5日 | ハーバード自然史博物館 → 生協 → 山頭火で昼食 → MIT博物館 → 生協 | Uber |
| 1月6日 | ボストン公共図書館 → 空港 → ニューヨークへ(AA4721、12:05発) | 徒歩・Uber |
1月3日|ドーハから到着し、観光は入れずにホテルへ
ドーハからカタール航空のQR743でボストンへ向かい、14:10に到着しました。ドーハでは預けた荷物を一度受け取れなかったので、ボストンまで届いているか不安でした。手荷物受取所でAirTagのアプリを見て、荷物がちゃんと運ばれていると分かったときはほっとしました。AirTagを含む持ち物の評価は世界一周の持ち物の記事にまとめています。
空港からホテルまではUberで移動しました。バルセロナで体調を崩していた妻も、ボストンに着く頃には元気を取り戻していました。この日は観光を入れず、ホテルで休みました。
泊まったのはシェラトン・ボストンのキングルームです。ショッピングモールに直結していて、とても便利でした。一方で、浴槽はあったものの浅すぎて、浸かるのは厳しかったです。朝食にサラダがなかったのにも驚きました(今回アメリカで泊まったホテルでは、同じようにサラダを見かけませんでした)。

1月4日|ボストン美術館で午後まで過ごし、Quincy Marketへ
観光1日目は、ホテルから歩いてボストン美術館へ向かいました。チケットは直前に公式サイトから予約しました。2人分で9,750円です。
ボストン美術館|教科書で見た絵画に感動

特に印象に残ったのは、モネの《ラ・ジャポネーズ》と、ゴーギャンの《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》です。教科書で見た作品を、実際に自分の目で見られたことに感動しました。モネの《ラ・ジャポネーズ》は、実物を見てもとてもきれいでした。
見て素直に「すばらしい」と感じられる作品が多く、夫婦で一緒に楽しめたのがよかったです。午後まで館内で過ごしましたが、振り返ってもボストンでいちばん良かった場所でした。
翌日に訪れた博物館も面白かったのですが、理系寄りの展示が多く、私と妻で少し温度差があったように感じました。その点、美術館は二人とも楽しめたのが印象に残っています。


Quincy Market|1時間ほどでクラムチャウダー
美術館のあとは、UberでQuincy Marketへ移動し、1時間ほど滞在しました。ここでは、ボストン名物のクラムチャウダーを食べました。4,000円でした。


Eataly|ホテル直結のモールで夕食
夜は、Quincy MarketからUberでイタリアンのEatalyへ向かいました。Eatalyはホテルと直結しているショッピングモールの中にあり、食事のあとすぐ部屋に戻れる、ありがたい立地でした。

1月5日|大学の街ケンブリッジで、ハーバードとMITへ
ハーバード大学とMITは、私が大学時代に研究していた分野の第一人者が数多く在籍していた大学です。研究では論文を参考にしていて、勝手にライバル研究室のような感覚も持っていました。そんな大学を実際に訪れられたのは、とても嬉しかったです。妻には直接の関わりがなく、ここは特に私が楽しみにしていた行き先でした。
ボストンと、チャールズ川をはさんだ隣町のケンブリッジは、学生の街として知られています。2つの街は川で分かれていますが、多くの学生が行き来するひとつの都市圏で、ハーバード大学のキャンパスからボストン中心部までは公共交通機関で15分ほどです(ハーバード大学)。
ボストン市内の大学だけでも、2022年秋時点で159,720人の学生が在籍し、ボストン市民の15%が大学に通っています(ボストン市の調査部門BPDA、2021年)。人口約12万人のケンブリッジ(米国勢調査局、2025年推計)には、ハーバード大学とMITがあります。
世界大学ランキングで上位に入る大学もそろっていて、QS世界大学ランキング2027ではMITが1位、ハーバード大学が5位です(QS)。また、ボストンには音楽・ダンス・演劇の専門教育で知られるバークリー(Berklee)のように、特定の分野で有名な学校もたくさんあります。
観光2日目は、大学の日にしました。ハーバード大学とMITがあるケンブリッジへ、Uberで向かいました。
この日は、ハーバード自然史博物館と生協、昼食の山頭火、MIT博物館と生協の順に回りました。
ハーバード自然史博物館と生協
最初に行ったのは、ハーバード自然史博物館です。ハーバード大学の研究用コレクションを一般に公開している博物館で、大学が管理する2,600万点もの標本のうち、展示されているのはほんの一部だそうです。
館内には、天井から3頭のクジラの骨格が吊るされた大型哺乳類の展示室があり、キリンやバイソンなどの大きな標本も並んでいます。ほかにも、ガラスで作られた精巧な植物の模型「ガラスの花(Glass Flowers)」や、鉱物・宝石の展示があります。
私が特に印象に残ったのは、広い展示室いっぱいに並んだ鉱物の実物と、膨大な数の動物の剥製や骨格標本でした。
予約はせず、当日に窓口で支払いました。2人分で5,000円です。見学のあとは、ハーバードの生協にも立ち寄りました。

昼食|山頭火のラーメンにほっとした
昼食は、ラーメンの山頭火にしました。値段は日本の3倍くらいでしたが、日本とまったく同じ味で、すごく安心しました。アメリカのホテルの食事にはやや不満があったので、なおさらありがたく感じました。

MIT博物館と生協
午後はMIT博物館へ移動しました。MIT博物館は、2022年10月にケンドール・スクエアの新しい建物でリニューアルオープンした博物館です。「MITを裏返しにする」という考え方で、大学の研究を一般の人にも分かりやすく紹介しています。人工知能やロボット、遺伝子工学などの展示があり、写真の「Essential MIT」もその一つです。
特に興味深かったのは、AIなどの最先端技術を応用した試作品の展示でした。
こちらも予約はせず、当日に支払いました。2人分で6,500円です。見学のあとは、MITの生協にも寄りました。

1月6日|出発前の朝にボストン公共図書館へ
ニューヨークへ向かう日の朝は、ボストン公共図書館(コプリー広場の中央図書館)へ行きました。観光地としても有名な公立図書館で、ホテルと直結しているモールから歩いて数分です。

図書館のあとはUberで空港へ向かい、アメリカン航空のAA4721(12:05発)でニューヨークへ移動しました。
初めてのアメリカ、ボストンで感じたこと
私たちにとって、ボストンは初めてのアメリカでした。出発の少し前の2025年12月には、ボストンの隣のロードアイランド州プロビデンスにあるブラウン大学で銃撃事件があり、学生2人が亡くなっていました(ブラウン大学の発表)。さらに、ボストンに着いた1月3日には、アメリカ軍がベネズエラを攻撃してマドゥロ大統領を拘束したというニュースも入り(PBS News)、かなり戦々恐々としていました。
ただ、実際に私たちが訪れた場所は、とても治安が良いと感じました。街を歩いているときに、妻が「ボストンなら暮らせるかも」と話していたのも印象に残っています。食事のおいしさや安心して歩ける感じ、街の雰囲気などを気に入ったのかなと思います。ただし、物価が高いので「お金がいっぱいあったら」という注釈付きでした(バルセロナでも暮らせそうだと話していました)。
Uberの運転手さんとの会話も印象に残っています。「静かな街で素敵だね」と伝えたところ、「なんでこんな寒い時期にボストンに来たんだ? ここの人たちは、いまはみんなフロリダに行ってるよ」と笑いながら言われました。寒さの話がきっかけで、そんな会話になったのも旅の思い出です。
もうひとつ好印象だったのが、私たちが街を歩いた範囲では、大麻の匂いがしなかったことです。これはこのあと訪れたニューヨークで気づいたことで、ニューヨークでは街を歩いていて大麻の匂いを感じることがありました。マサチューセッツ州でも嗜好用の大麻は合法ですが、公共の場での使用は州の法律で禁止されています(マサチューセッツ州大麻管理委員会)。
現金はキャッシングで60ドル引き出した
ボストンでは、エポスカードのキャッシングで現金60ドルを引き出しました。主に、ホテルのドアマンや荷物を運んでくれたポーター、清掃スタッフへのチップに使いました。海外での現金の用意やカードの使い分けは、エポスカードの記事で詳しく書いています。
冬のボストンで洗濯|外はマイナス10度くらい
ボストンでは、旅の2回目の洗濯をしました。洗濯できる場所まではホテルから歩いて約15分です。私の記憶ではマイナス10度くらいで、かなり寒かったです。順番待ちはなく、洗濯から乾燥までで約1時間でした。乾燥機にかけられない服は、ホテルの部屋に干しました。
洗濯機と乾燥機はコインでしか支払えなかったので、ここでも引き出しておいた現金を使いました(確か20ドルくらいです)。
冬の寒さと、月ごとの気温
参考までに、ボストンの月ごとの平年の気温です。私たちが訪れた1月は、平均最低気温がマイナス5度ほどになります。
| 月 | 平均最高気温 | 平均最低気温 |
|---|---|---|
| 1月 | 2.7℃ | -4.9℃ |
| 2月 | 3.9℃ | -4.1℃ |
| 3月 | 7.5℃ | -0.5℃ |
| 4月 | 13.6℃ | 4.9℃ |
| 5月 | 19.2℃ | 10.2℃ |
| 6月 | 24.6℃ | 15.4℃ |
| 7月 | 27.8℃ | 18.9℃ |
| 8月 | 26.9℃ | 18.4℃ |
| 9月 | 22.8℃ | 14.6℃ |
| 10月 | 16.7℃ | 8.6℃ |
| 11月 | 10.9℃ | 3.3℃ |
| 12月 | 5.7℃ | -1.6℃ |
ボストンでかかった費用
| 費目 | 金額(夫婦2人) |
|---|---|
| シェラトン・ボストン(3泊) | 109,000円 |
| ボストン美術館 | 9,750円 |
| Quincy Market(クラムチャウダー) | 4,000円 |
| ハーバード自然史博物館 | 5,000円 |
| MIT博物館 | 6,500円 |
| 合計 | 134,250円 |
上の表の合計は約13万円でした。航空券、Uber代、Eatalyや山頭火などの食事代、洗濯代、チップは含んでいません。旅行全体の費用は世界一周の総費用の記事にまとめています。
今回訪れた施設の料金・開館時間と出典(2026年9月27日に確認)
- ボストン美術館:大人30ドル、7〜17歳14ドル、6歳以下無料。10:00〜17:00(木・金は22:00まで)、火曜休館。時間指定チケットの事前予約ができます(公式サイト)。
- ハーバード自然史博物館:大人20ドル、65歳以上18ドル、学生(ハーバード以外)・3〜18歳15ドル。毎日9:00〜17:00。チケットは館内の受付とミュージアムショップでのみ購入でき、隣接するピーボディ博物館にも入れます(公式サイト)。
- MIT博物館:大人20ドル、65歳以上15ドル、大学生(学生証提示)・6〜18歳10ドル、5歳以下無料(料金は2026年10月3日に確認)。毎日10:00〜17:00(最終入館は閉館30分前)(公式サイト、開館時のMIT News)。
- ボストン公共図書館(中央図書館):700 Boylston Street。月〜木9:00〜20:00、金・土9:00〜17:00、日11:00〜17:00(公式サイト)。
- 学生数:BPDA「Higher Education in Boston」(2023年9月)
- 気温:NOAA 米国気候平年値(1991〜2020年、ボストン・ローガン空港)
料金は私たちが訪れた2026年1月当時から変わっている場合があります。行く前に各公式サイトで最新の情報を確認してください。
まとめ|夫婦で楽しめた、また訪れたいボストン
ボストンの満足度は、私たちの中で10点満点中9点です。3泊という滞在日数もちょうどよく、また訪れたい街になりました。
2日間の観光は、美術館の日と大学の日に分けたことで無理なく回れました。ただ、冬のボストンは本当に寒いので、歩く日は防寒をしっかりして、長距離の移動はUberなども使うのがおすすめです。世界一周全体の日程は旅程の記事で紹介しています。
