体験時期:2025年12月26日〜2026年1月10日
本記事にはアフィリエイト広告を含みます。個別予約の価格は帰国後に検索した参考値で、現在の販売価格とは異なります。
はじめに|「世界一周=高そう」という先入観から始まった
新婚旅行で世界一周を選んだ、という話をすると、
多くの場合、最初に返ってくる反応はこうです。
「世界一周って、かなり高いんじゃない?」
正直、私自身も最初はそう思っていました。
世界一周という言葉には、どこか特別な響きがあります。
長期間、複数の国を回る。
時間もお金も余裕がある人向け、という印象を持っていました。
ただ、第1回の記事で書いたように、実際に新婚旅行を検討する中で、「本当に高いのかどうかは、ちゃんと比べてみないと分からない」と感じるようになりました。
そこで今回の記事では、私たちが検討した6区間を通常の航空券で予約した場合と、実際に購入したワンワールド世界一周航空券を比べます。
ひとつだけ、先にお断りしておきます。個別予約の金額は帰国後に調べた参考値で、世界一周航空券のほうはeチケットと支払記録に基づく実績です。性質の違う数字を並べているので、その前提を含めて読んでいただければと思います。
先に結論|3つの金額を並べます
| 比較する金額 | 1人分 | 夫婦2人分 | 性質 |
|---|---|---|---|
| 個別予約の参考試算 | 約250〜320万円 | 約500〜640万円 | 帰国後にSkyscannerで確認した目安 |
| 世界一周航空券のeチケット総額 | 880,520円 | 1,761,040円 | 基本運賃・燃油・税等込みの券面額 |
| HISへの実支払額 | 945,600円 | 1,891,200円 | 航空券以外の商品なし。相談・手配等の差額を含む |
この表の個別予約の金額は、今回の日程の1年違いを帰国後に検索した参考値です。検索画面や便ごとの運賃規則を保存していないため、現在の販売価格や、世界一周航空券と完全に同じ条件であることを保証するものではありません。
券面とHIS実支払の内訳、6区間の詳細、獲得マイルについては、別の記事にまとめました。
▶ ワンワールド世界一周航空券はいくら?HISで手配してもらったビジネスクラス6区間の実額
この記事で分かること
- 6区間を個別に予約した場合の価格の目安
- 世界一周航空券と比べてどうだったか
- 受けられるサービスと貯まるマイルの実績
- どちらを選ぶべきかの判断基準
第1章|世界一周航空券とは何か
まず前提として、世界一周航空券について簡単に整理します。
世界一周航空券は、航空会社のアライアンス(例:oneworld)ごとに設定された特別な運賃で、一定のルールのもと、複数都市を回ることができます。
重要なのは、「どこでも自由に行ける魔法のチケット」ではないという点です。あくまで、決められた枠の中で使う商品です。その分、条件が合えば、複数都市をまとめて移動する場合に検討価値が出てきます。
私たちが実際に使ったのは、次の条件です。
| 利用商品 | oneworld Explorer |
| 私たちの条件 | アジア・ヨーロッパ・北米の3大陸、ビジネスクラス |
| 区間数 | 6区間 |
| 旅行期間 | 2025年12月26日〜2026年1月10日 |
| 発券 | 2025年6月12日、HIS世界一周旅行デスク |
公式案内では、oneworld Explorerは訪問・通過する大陸数と選択したクラスなどを基準に運賃が決まり、大陸数・便数・旅行期間・出発地と到着地が同じであることなどが条件として案内されています。以下は私たちが手配した2025年時点で確認した内容です。規則は更新される可能性があるため、最新の条件は公式ページをご確認ください。
第2章|普通に予約した場合、どれくらいの価格になりそうか
まずは、世界一周航空券を使わず、すべて通常の航空券として予約した場合を考えてみます。
今回の新婚旅行で検討していた主な行き先は、ロンドン、バルセロナ、ドーハ、ボストン、ニューヨークです。仮にこれを通常の航空券で手配すると、ルートは次のようになります。
- 日本 → ロンドン(片道)
- ロンドン → バルセロナ(片道)
- バルセロナ → ドーハ(片道)
- ドーハ → ボストン(片道)
- ボストン → ニューヨーク(片道)
- ニューヨーク → 日本(片道)
ここで重要なのは、「最安値だけを拾えば安くなる」という話ではない点です。新婚旅行という前提では、極端な乗り継ぎは避けたい、移動日で体力を削りたくない、到着後すぐに動ける状態を保ちたい、といった条件も考慮する必要があります。
そのため、今回私たちは、以下の条件で検討を行いました。
- 移動の疲れを軽減するため、航空券のクラスはビジネスクラス
- 乗り継ぎ回数は極端に増やさない
- 到着時間帯が極端に悪くならない
- 長いお休みが取りやすい年末年始の日程
- 帰国後に、今回の日程の1年違いをSkyscannerで検索
この条件での価格目安は以下のとおりです。
| 区間 | 目安価格(ビジネスクラス) | 想定した航空会社 |
|---|---|---|
| 日本→ロンドン | 約60〜80万円 | 日本航空、アメリカン航空 |
| ロンドン→バルセロナ | 約10〜20万円 | ブリティッシュ・エアウェイズ |
| バルセロナ→ドーハ | 約60万円 | カタール航空 |
| ドーハ→ボストン | 約60万円 | カタール航空 |
| ボストン→ニューヨーク | 約5万円 | アメリカン航空 |
| ニューヨーク→日本 | 約50〜90万円 | 日本航空、アメリカン航空 |
| 合計(1人分) | 約250〜320万円 |
この表は、私が帰国後に確認した価格感です。検索日、便名、予約クラス、払戻条件、手荷物条件を保存していないため、厳密な同条件比較ではありません。航空会社・時期・空席・運賃規則によって金額は変わります。同じ旅程を検討する場合は、同じ日付・座席クラス・変更条件でご自身で再計算してください。
第3章|世界一周航空券だと価格はいくらになったか
それでは続いて、世界一周航空券だと実際にいくらかかったのかを見ていきます。
私たちのeチケット総額は1人880,520円でした。HISへの実支払は1人945,600円です。
基本運賃だけを見ると787,600円ですが、燃油サーチャージや税・料金を含めると金額が変わります。HISへの実支払額も別に記録しているので、内訳はこちらの記事にまとめました。
▶ ワンワールド世界一周航空券はいくら?HISで手配してもらったビジネスクラス6区間の実額
第2章の参考試算(個別予約 約250〜320万円)と並べると、私たちの場合は世界一周航空券のほうが安く収まりました。
ただし、これは「6区間すべてビジネスクラス」「年末年始」「3大陸」という条件での話です。区間数が少なかったり、エコノミーでよかったりする旅程では、結論は変わります。個別予約の金額も参考値なので、「何倍安い」と言い切れる比較ではありません。
もうひとつ、私たちにとって大きかったのは、基本運賃がシーズンによって変わらないことでした。年末年始しか長い休みを取れない会社員にとって、繁忙期でも運賃が動かないのは個別予約にはない性質です。ただし燃油サーチャージや税・料金は時期や為替で変わるため、総額が完全に固定というわけではありません。
第4章|普通に予約するのと世界一周航空券で違いはあるのか?
これだけ価格が違うと「安い分、サービスが制限されるのでは?」と不安になるかもしれません。私も気にしていました。
結論から言うと、私たちが実際に受けたサービスは、通常のビジネスクラスと変わりませんでした。以下は今回の6区間での体験です。
- 地上での優待:ビジネスクラスなので、専用カウンターでの優先チェックイン、受託手荷物の優遇、優先受け取りが利用できました。
- ラウンジ利用:出発前に、JALのサクララウンジをはじめアライアンス各社のラウンジを利用できました。
- 機内:機材、機内食、客室乗務員の方のサービスとも、通常予約のビジネスクラスとの違いは感じませんでした。
- マイルとポイント:JALのマイル、FLY ON ポイント(FOP)、ライフステータスポイント(LSP)が積算されました。
今回の6区間で、私が実際に獲得した数字です。
| 区間 | マイル | フライオンポイント | ライフステータスポイント |
|---|---|---|---|
| 日本→ロンドン | 10,108 | 8,175 | 30 |
| ロンドン→バルセロナ | 896 | 896 | |
| バルセロナ→ドーハ | 3,778 | 3,788 | |
| ドーハ→ボストン | 8,133 | 8,133 | |
| ボストン→ニューヨーク | 233 | 233 | |
| ニューヨーク→日本 | 10,951 | 8,824 | 30 |
| 合計 | 34,099 | 30,049 | 60 |
なお、マイルの数字には、私が保有しているJALカードSuica CLUB-Aゴールドの搭乗ボーナスが影響している区間があります。FOPにはカード特典は加算されません。積算率や条件は運賃種別・カード種別によって変わるので、ご自身の場合は必ず公式の積算条件をご確認ください。
ただし、条件面ですべてが通常運賃と同じというわけではありません。予約クラスは6区間とも「D」で、変更・取消の扱いは通常の運賃とは異なります。詳しくは次の章に書きます。
第5章|世界一周航空券の注意点
便利なチケットですが、いくつか守るべきルールがあります。以下は、私たちが手配した2025年時点で案内されていた内容です。規則は変更される可能性があるため、実際に検討される際は公式案内をご確認ください。
- 太平洋と大西洋をそれぞれ1回ずつ渡ること。世界一周航空券として成立させるには、太平洋と大西洋の両方を渡って出発地に戻る必要があります。「ヨーロッパへ行って、同じルートで帰ってくる」旅程には使えません。
- ルートの逆走はできません。一度大西洋を渡ってアメリカに入ったら、再びヨーロッパへ戻ることはできません。東回りまたは西回りの一方向に進み続ける形になります。
- 発券後のルート変更。日付の変更は無料なことが多い一方、訪れる都市自体を変更する場合は手数料や運賃の再計算が必要になることがあります。条件は発券時に必ず文面で確認してください。
- 予約の難易度。全区間の予約を確定させてから出発するため、人気路線のビジネスクラスは早めに枠を確保する必要があります。私たちは2025年1月に相談を始め、6月に発券しています。
第6章|どちらを選ぶべきかの判断基準
ここまでの比較を、選び方の形に整理します。
世界一周航空券が向いている条件
- 3大陸以上をまたぐ
- 区間数が5つ以上ある
- 全区間または大半をビジネスクラスにしたい
- 繁忙期しか休みを取れない
- 日程が固まっていて、途中で大きく変えない
個別予約のほうがいい条件
- 訪問先が2都市程度
- エコノミーでよい
- 日程を柔軟に変えたい
- 特典航空券やマイルを使いたい区間がある
私たちは前者でした。新婚旅行だからこそ移動を快適にしたい、でも一人200万円は現実的ではない。そのギャップを埋める手段として、今回は世界一周航空券が合っていました。
また、直行便を個別で買うと高額になる区間も、世界一周航空券ならルール内で立ち寄り都市として組み込めました。ロンドンだけでなくバルセロナや中東まで旅程に加えられたのは、このチケットのおかげです。
ただ、次に同じような旅行をするなら、自分で手配してみたい気持ちもあります。手配の手間を減らすことに追加料金を払うかどうかは、人によると思います。
おわりに|向いている人・向いていない人
ここまで比較して見えてきた、それぞれのタイプをまとめます。
▼向いていない人
- 1都市だけに絞って、じっくりと滞在を楽しみたい人
- LCCやエコノミークラスを乗り継いで、とにかく安さを追求したい人
- 旅の途中で、自由に行き先を変えたい人
▼向いている人
- 長期休暇(10日以上)が取れる人
- 2〜3か国以上の都市を効率よく回りたい人
- 「新婚旅行くらいはビジネスクラスで快適に」と考えている人
世界一周航空券は、条件が合えば現実的な選択肢になり得ます。ただし、誰にとっても安いチケットというわけではありません。ご自身の旅程で、同じ日付・同じクラス・同じ変更条件で一度比べてみるのが確実だと思います。
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