はじめに|新婚旅行をどうするか、現実的に考えてみた
結婚が決まり、新婚旅行について考え始めたとき、
最初に話題になったのは「どこに行きたいか」ではありませんでした。
仕事の休みはどれくらい取れるのか。
費用はどの程度まで許容できるのか。
海外経験がそれほど多くない中で、無理のない計画が立てられるのか。
私自身、海外旅行の経験は多くありません。
台湾に一度行ったことがある程度です。
妻も、家族旅行や学生時代の卒業旅行で海外に行ったことがあるくらいでした。
一方で、会社の制度を確認してみると、
結婚休暇と有給を組み合わせれば、条件次第で2週間近く休めそう
ということが分かりました。
この時点で、考え方が少し変わりました。
「このタイミングでこれだけまとまった休みが取れるなら、
行き先を最初から狭めず、一度きちんと検討してみてもいいのではないか」
そこから、新婚旅行について
- 行きたい場所
- 移動の負担
- 費用対効果
を一つずつ整理していく中で、
最終的に選択肢として浮上したのが世界一周でした。
この記事では、
海外初心者の私たちが、新婚旅行の選択肢として
なぜ世界一周を選ぶことになったのか
その判断プロセスを、出発前の視点でまとめます。
第1章|結婚休暇が現実味を持たせた「長期旅行」という選択肢
出会ってから半年ほどでプロポーズし、約1年で結婚。
振り返ると、私たちの結婚までのスピードは早かったと思います。
新婚旅行についても、結婚前から行く前提で話を進めていました。
その背景にあったのが、お互い会社の福利厚生として用意されていた1週間程度の結婚休暇です。
「この休み、有給と組み合わせたら2週間くらい取れそうだね」
この一言で、新婚旅行が「数日間の国内旅行」ではなく
海外も含めた長期旅行として現実味を帯びました。
また、子どもができてからでは、このように長い休みを取るのは簡単ではなくなる可能性があります。
時間的な条件がそろっている今だからこそ、後悔のない選択をしたい。
そう考えるようになりました。
私たちが決めた旅の基本方針は次の通りです。
- 無理な移動はしない
- 行きたい場所には確実に行く
- お金をかけるところとかけないところを明確に分ける
この「メリハリ」を意識した考え方が、後のルート選びにも大きく影響します。

第2章|世界一周航空券を現実的に検討することになった理由
学生時代、卒業旅行の話題の中で
「世界一周航空券」という言葉を聞いたことがありました。
ただ、その後コロナ禍で卒業旅行自体がなくなり、
世界一周という選択肢も記憶の中から消えていました。
それが、新婚旅行を検討する中で再び浮上します。
きっかけは、
- 2週間以上の休みが取れそうだったこと
- 私自身が海外出張に行く予定があり、海外経験の必要性を感じていたこと
そして何より、
世界一周航空券の価格を調べてみたことでした。
正直な感想は、
「思っていたよりかなり現実的だ」というものでした。
もちろん安い買い物ではありません。
ただ、複数都市をビジネスクラスで回ることを前提に考えると、
費用対効果は高いと感じました。
時間があり、体力もある今だからこそ、
一度は検討する価値がある。
そう判断しました。
第3章|行き先は「ロンドン → バルセロナ → アメリカ」の順で決まった
行き先については、
一気に決まったわけではありません。
優先順位を整理しながら、
一つずつ決めていきました。
ロンドン|最初に決まった行き先
最初に決まったのはロンドンです。
- 大英博物館
- 観劇
- 本場のアフタヌーンティー
妻が以前から興味を持っていた要素がそろっており、
新婚旅行としても分かりやすい目的地でした。
「お互いの行きたい場所をきちんと入れる」
という方針が、この時点ではっきりしました。

バルセロナ|完成前のサグラダ・ファミリアを見るために
次に決まったのがバルセロナです。
理由は明確で、
サグラダ・ファミリアが完成する前に見ておきたかったからです。
完成後であれば、いつでも行けます。
一方、未完成の姿は限られた期間しか見られません。
加えて、
パエリアやチョコレート、オリーブオイルなど、
食のイメージも良く、旅程に組み込みやすいと感じました。

アメリカ|条件を整理した結果、ボストン、ニューヨークに決定
アメリカについては、当初は都市に強いこだわりはありませんでした。
ただ、条件を整理していくと、次の2点が浮かびました。
- NBAを観るなら、できるだけ強いチームの試合を見たい
- 帰国便はJALに乗りたい
この条件を満たす都市として、
ボストンからのニューヨークに決めました。
マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)はNBAの聖地でもあり、
ここで試合を観られる可能性があるという点も決め手になりました。

第4章|自力予約に限界を感じ、HISを利用することにした理由
世界一周航空券は、自分で手配することも可能です。
実際に試してみました。
ただ、ワンワールドの公式サイトは接続が不安定で、
検索から予約まで進めるのが非常に難しく感じました。
そこで相談したのが、
HISの世界一周専門デスクです。
特に印象に残っているのが、次のアドバイスでした。
「ヨーロッパからアメリカへ行く場合、
欧州系航空会社よりも中東経由でカタール航空を使った方が、
座席の快適性は高いです」
正直、この発想は自分では出てきませんでした。
外注費は約10万円かかります。
決して安くはありません。
ただ、
- 自分では気づけなかったルート
- 航空会社ごとの特徴を踏まえた提案
を考えると、今回は外注する価値があると判断しました。
第5章|ルート確定で「現実味」が一気に増した
最終的に決まったルートは、
ロンドン → バルセロナ → ドーハ → ボストン → ニューヨーク。
移動に無理がなく、
余裕を持って過ごせる日程になりました。
予約が完了し、
JALのアカウントで便名を確認できたとき、
ようやく「本当に行くんだな」という実感が湧きました。
帰国便をJALにしたいと考えていたこともあり、
JAL関連のサービスやカードについても事前に整理しました。
実際に年会費に対してどれくらいメリットがあるのかは、
こちらの記事で検証しています。
▶︎【検証】年会費2万円でも元が取れる!JALカードSuica CLUB-Aは本当にお得か

第6章|マリオット・プラチナ特典を新婚旅行で活用する考え方
結婚に伴い、
結婚指輪、新婚旅行、結婚式などの支払いが見込まれていました。
そこで、マリオット系のクレジットカードを利用し、
結果的にプラチナエリートに到達しました。
まだ宿泊はしていませんが、
- 朝食無料
- ラウンジ利用
- レイトチェックアウト
といった特典を新婚旅行で使えることが分かっており、
宿泊体験の質は大きく変わると考えています。
ロンドンとニューヨークでは、
この特典を前提に、ややグレードの高いホテルを選ぶ予定です。

おわりに|世界一周は「特別な選択」ではなく「整理の結果」だった
世界一周というと、
特別な人がする特別な旅、という印象があるかもしれません。
ただ、私たちの場合は、
時間・費用・行きたい場所を一つずつ整理していった結果、
自然と行き着いた選択肢でした。
まだ出発前ですが、
準備の段階で得られた学びはすでに多くあります。
この連載では、
世界一周航空券の仕組みや、手配の工夫、
実際に行ってみて感じたことなどを、順にまとめていく予定です。
